
ビバリーヒルズにラシエネガ(La Cienega)という目抜き通りがある。ここは市が「レストラン街」の看板を立ててしまうほど有名店や高級店が軒を連ねる通りで、ロサンゼルス飲食業界のトレンド発信地でもある。
そのラシエネガ通りで今、最も大きな存在となっているのが日本食だ。ここに出店した最初の日本食レストランは、鉄板焼きを主体とする日本食を全米に広めた
ベニハナで、オープンは1971年と36年前まで遡る。ベニハナは今も健在で、日本食に限らずこの界隈の老舗となっている。
80年代から90年代にかけて投資目的でレストラン事業を始める日本企業が相次いだが、バブル崩壊後にみな撤退している。そういった流れとは全く別に、現地で活躍するシェフが1987年にこの通りに開店したレストランがマツヒサだ。いまや世界に知られるスターシェフとなった
松久信幸氏は、この店を通じてアメリカにおける日本食のステータスを高めた。その後、氏がロバート・デニーロの目に留まり、投資を受けて世界各地にノブを出店したことは、あまりにも有名なエピソードだ。
2000年以降は、日本で実力をつけた外食大手が進出する姿が目立つ。たとえば
牛角。「Japanese BBQ Dining」というコンセプトでお洒落なバーベキューハウスとして売り出し、「yakiniku」というスタイルを広めることに成功した。今日、若者の間でyakinikuを食べることはヒップでトレンディと考えられている。
次回は日本食レストランの最新情報とそれが象徴するアメリカの飲食事情を紹介する。
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