アメリカのショッピングセンターには実に多種多様なテナントが入居し、あらゆる商品やサービスが売られているが、その枠が自動車に広がり始めた。
ロサンゼルス郊外のショッピングモール、
アーバイン・スペクトラム・センター(Irvine Spectrum Center)に昨年、
サリーン(Saleen)のディラーがオープンした。サリーンはフォード・ムスタングのアフターマーケット/カスタマイズを手がけて成長した企業で、現在は自社ブランドの車を製造・販売し、一自動車メーカーとして活躍している。そのサリーンが初の直営ディーラー「サリーン・ストア」のロケーションとして選んだのがスペクトラムだった。
サリーン・ストア外観。フリーウエイからこのサインが見えるモール内の絶好のロケーションを確保した。ショッピングモール内に車のショールームを設置し、新車の展示を行うことは決して珍しくないが、サリーン・ストアでは普通のディーラーと同じように試乗を行い、実際にここで車を販売している。これはアメリカでも新しい試みだ。車の在庫はスペクトラムの広い駐車場に保管されている。
車の前には「Test drive and take me home today」(試乗して今日お持ち帰り下さい)の表示が。単なる展示ではなく、実際に販売していることを強調している。モールの集客効果を活かしてイベントやキャンペーンを行ったり、ストア内でサリーン・グッズを販売したり、お洒落なドリンクバーを設けたりして、誰もが気軽に立ち寄ることのできるオープンなディーラー環境を作り出している。
マニア向けのスポーツカー、レースカーではあるが、ショッピングモールでの自動車販売は、新規顧客の開拓と認知度の向上につながる新しい戦略で、今後こういった販売方法が広まっていくと見られている。
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