ショッピングセンターの動向 その1
日本では3月にららぽーと横浜流山おおたかの森S・Cなどがオープンし、新しいタイプのショッピングセンターが話題となっている。

注目すべきは、これまで百貨店として家主の立場をとってきた大丸が、ららぽーと横浜でテナント側にまわったことだ。日本の百貨店は不動産業としての役割が大きいが、アメリカのデパートは不動産開発を専門業者に任せ、自らはショッピングセンター(ショッピングモールともいう)のテナントとして小売業に徹しているところが多い。大きなショッピングモールにデパートが3〜4店舗入っていることも珍しくない。

アメリカの典型的なモールは、デパートや大規模な小売チェーンがアンカーストア(anchor store)として四方を固め、中央に個々の小売店や飲食店が入居するというフォーマットをとっている。さらにデパート内にブランドやショップがサブリースで入っている。アンカーストアの存在は大規模モールの経営に欠かすことができない。すでに確立されている小売チェーンは集客力があり、結果として客を他店に誘導することができるからだ。そのため、こういったアンカーストアはモール側から多大なインセンティブを受けている。

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サンフランシスコの一等地に昨年オープンしたWestfield San Francisco
アンカーストアはBloomindale'sNordstromという高級デパート2店。


日本の百貨店とアメリカのデパート(department store)は歴史や発展において異なる点が多いが、より専門性が求められる今日、日本の百貨店も小売業に力を入れ、不動産は開発会社に任せるというやり方が浸透してもおかしくない。商業施設として比較しても、商品を売るだけの百貨店に対し、上記のような新規モールや東京ミッドタウンのような複合施設は、多様な小売店、サービス、施設を揃えていて、顧客のさまざまなニーズに応えることができる。

百貨店としてのプライドもあるだろうが、これからは自前の施設にこだわるのではなく、知名度とブランド力を生かして他人のハコに入っていくことも戦略となるのではないだろうか。


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